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昨日は、年に2回の東京レザーフェアに行ってきました。
東京の主だった革屋さんが一同に集まった合同展示会です。
まあ、一番良いものはここには出していないとかいろいろ言う人もいますが、それでも普段付き合いのない革屋の革もいろいろ見られるし、大まかな傾向なんかも分かるので、なるべく行くようにしています。
というか、革が好きなんで・・・
ヨーロッパのタンナー(注)の出展もあって、個別のブースは小さいんですが、別に、革にさまざまな加工をしたものを集めたコーナーがあります。
かなり広いスペースに、本当にたくさんの種類の加工された革があって、ヨーロッパのタンナーの企画力と技術力にはいつも驚かされます。
日本の地方のタンナーも、何社も直に出展しているんですが、なんというか、華がないというか、地道に良い物を作っているんだろうけど、ただそれだけっていう感じ。
確かにわざわざヨーロッパから売り込みに来るんだから、規模も根性も違う一握りなのかもしれないけど。
これでは、ヨーロッパで新しい加工が流行すると日本ですぐ真似をするっていうパターンは、この先も変わらないんでしょう。
それから、専門学校の学生が作った靴やバッグの展示コーナーもあって、これもなかなか面白いです。
多くは、そうだよね、こうなるよねっていう物ですが、中には、えっこんなことしてやがんのっていう物もあって、古い脳みそが刺激されます。
それにしても、会場はかなり盛況でした。
来場者も若い人が多いし、業界全体が変わってきたってことなんでしょうか。
(注)タンナー=なめす人=皮をなめす業者
なめす=腐らないようにする
動物からはいだ皮は、そのままでは腐ってしまいますから、植物の「渋」につけたりして、腐らないように加工します。こういうことを、なめすといいます。
「皮」は、なめすことによって「革」になります。
東京の革屋の多くは、タンナーではなく、製品の製造現場とタンナーの間の流通業者です。
日本のタンナーは、東京にもないことはないんですが、ほとんどは地方の地場産業で、地道に皮をなめしているわけです。
新しいものが生まれにくいシステムですね。